△最近の日記をみる   △過去の日記をみる   △キーワード検索   ▲TOP

月ごとにアルバムを表示します。
・下のセレクトボックスより月を選択し、アルバムをみるを押してください。
・アルバムでの編集/削除はできません。

10/12/2006 『残虐記』/桐野夏生
『残虐記』 桐野夏生

おススメ度:★★☆☆☆ すっきりしなさ度★★★☆☆

んー。
期待が大きかった分肩すかしな感じ。

ストーリーは、失踪した女流作家が残した原稿の形で進行。

中学生の頃、1年以上にわたってちょっとおつむの弱い男に監禁されていた頃の体験談。

その男が釈放され、作家に手紙を出したことにより、今回の手記(小説)が書かれることになり、作家は失踪したと。

ストーリーの大半は、監禁中に、少女がなにを考え、どう行動し、どう成長していったか。ということに裂かれています。
少女を監禁した「ケンジ」は工場で住み込みで働いていて、その2階に部屋を一室与えられて暮らしている。
部屋の窓は、ベニヤでふさがれ光は差さず、昼間は機械の音がうるさく、叫んでも聞こえない。

そんな閉鎖された世界の中で、昼のケンジは意地悪で、夜のケンジは小学生に戻ったように無邪気で。

助け出された後、高校生になった少女は、この体験を書き、小説家としてのデビューを飾る。
そして、20年余りの月日が流れ、今回の事件。


んーとね、もっと続くと思ったの。
でも、小説が終わったところで、お話もおしまい。
小説家が失踪した理由も、どこに行ったのかもわからないまま。

一応、最後に「編集者にあてた夫の手紙」といった形で、謎解きはされてるものの、すっきりしない。

ある意味、一人よがりな少女の心情ばかりが延々と語られてただけかなぁ。といった印象でした。

10/06/2006 『シリウスの道』/藤原伊織
『シリウスの道』 藤原伊織

おススメ度:★★★★☆ 企業度★★★★☆

舞台は広告会社。
電気会社が新しく金融業に乗り出す広告の競合がメイン。
それに、主人公の過去がちょいと関わってくるという。

テレビCMの枠とか広告費とかプレゼンの内容とか、株のお話とかそのあたり、かなり詳しかったです。
が、門外漢にはさっぱりです。

でも、それを読み飛ばしてもなお、十分に読み応えがありました。

まず、登場人物が、脇役にいたるまでそれぞれ魅力的だったということ。
個々人のエピソードも、細部にいたるまで無駄がない感じでした。

主人公の子供時代のエピソードもよかったし、それが今に絡んでくるのも無理がなく。

ずいぶん前に読んだのでうろ覚えですが、作中に出てくる「数年前のホームレスによる公園の爆破事件」ってのは『テロリストのパラソル』に絡んでるのかな。

最後も、二つの事件とも、なんとなく救いがある感じで、読後感もよし。

掛け値なしに面白かったです。
オススメが★一つ足りないのは、ちょいとお仕事のお話が難しかったから。

TBOARD 006 Version 0.13
- TOSHISRUS -